内定承諾書の提出後でも辞退は可能?
内定辞退相談

これってNG?「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」は内定辞退メールで使っても良いのか

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「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」って内定辞退のメールで使っても大丈夫?

実は場合によっては失礼になることも。

この記事では、その理由と、代わりに使える丁寧なフレーズ、内定辞退メールを書く際のポイントを紹介します。

編集長
編集長

本記事を読めば、失礼なく、円満に内定を辞退できます。

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」は内定辞退メールで使ってOK?

結論:場合によっては失礼にあたることも

就職活動において、内定をいただいた企業に辞退の連絡をする際、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」という表現を使うべきかどうか迷う方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、この表現は場合によっては失礼にあたる可能性があり、使用は避けた方が無難です。

一見丁寧な表現の裏に潜むリスク

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」は、一見すると丁寧で相手への配慮が感じられる表現です。

しかし、内定辞退という場面においては、相手にとって喜ばしいことではない状況で、敢えて発展を祈ると述べることに対し、違和感や不快感を抱く可能性があります。

特に、辞退理由によっては、相手に対して皮肉に聞こえてしまう可能性も否定できません。

なぜ「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」が失礼にあたる場合があるのか

内定辞退のメールで「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」といった表現が失礼にあたる理由としては、主に以下の2点が挙げられます。

相手への配慮に欠ける表現だから

内定辞退は、企業側にとって採用活動の労力が無駄になり、場合によっては事業計画に影響が出る可能性もある、決して喜ばしい出来事ではありません。

むしろ、落胆や失望を与える可能性の方が高いと言えるでしょう。

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」という表現は、一見丁寧ながらも、このような状況下では、相手への配慮を欠いた表現と受け取られかねません。

配慮に欠けると思われてしまう例
  • 採用担当者は、あなたを採用するために時間と労力を費やしてきました。
    それなのに、辞退する側がさも当然のように「貴社の発展を祈ります」と述べることは、相手の気持ちを逆撫でする可能性があります。
  • 企業側は、あなたが入社してくれることを前提に、様々な計画を立てているかもしれません。
    辞退によって計画が変更になる可能性もあり、その状況で「発展を祈ります」という言葉は、無責任な印象を与えかねません。

場合によっては嫌味に聞こえてしまうことも

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」という言葉は、文脈によっては、皮肉や嫌味として解釈される可能性があります。

特に、待遇面や企業文化に魅力を感じなかったなどの理由で辞退する場合、相手に対して「発展を祈ります」と伝えることは、まるで「あなたたちは遅れている」と言っているかのように聞こえてしまう可能性も否定できません。

皮肉と思われてしまう例
  • 例えば、他社の方が待遇が良かったために辞退する場合、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」という言葉は、「もっと待遇を改善しないと発展できませんよ」という嫌味に聞こえる可能性があります。
  • 企業文化が自分に合わなかったために辞退する場合、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」という言葉は、「古い体質を変えないと発展できませんよ」という皮肉に聞こえる可能性があります。
伊藤ちゃん
伊藤ちゃん

上記のような理由から、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」は、内定辞退のメールでは使用を避けた方が無難です。

内定辞退メールで「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」の代わりに使えるフレーズ

シンプルに感謝の気持ちを伝える

  • この度は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
  • 選考の機会をいただき、感謝申し上げます。
  • 丁寧なご対応、誠にありがとうございました。

相手への気遣いを示す

  • 大変恐縮ではございますが、このような結論に至りましたこと、何卒ご容赦ください。
  • ご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
  • 何かとご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
パターン例文
シンプルに感謝の気持ちを伝える選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。
相手への気遣いを示すご期待に沿えず、大変申し訳ございません。
代わりに使えるフレーズ一覧

内定辞退メールを書く際のポイント

内定辞退のメールは、社会人としての第一歩となる大切なものです。

失礼な印象を与えないよう、以下のポイントを踏まえて作成しましょう。

簡潔で分かりやすい文章を心がける

忙しい採用担当者がすぐに内容を理解できるよう、簡潔で分かりやすい文章を心がけましょう。

ダラダラと長文にならないように、要点を絞って簡潔にまとめることが重要です。

誠意をもって丁寧に書く

内定辞退は、企業にとって大変心苦しいものです。

誠意と感謝の気持ちを込めて、丁寧に書くようにしましょう。

感謝の気持ちを伝えるとともに、内定辞退に至った理由を簡潔に述べることが重要です。

編集長
編集長

ただし、嘘や言い訳は避け、正直な気持ちを伝えるようにしましょう。

返信はなるべく早く

内定承諾の期限が設定されている場合、なるべく早く返信することが大切です。

期限ギリギリではなく、余裕を持って連絡しましょう。

企業側も、他に選考を進めている候補者がいるかもしれません。

伊藤ちゃん
伊藤ちゃん

迅速な対応は、社会人としての常識です。

項目内容
件名「〇〇株式会社 内定辞退のお詫び(氏名)」のように、企業名、件名、氏名を明記しましょう。
件名を見ただけで、何のメールか一目でわかるようにすることが重要です。
宛先採用担当者の名前を正しく記載しましょう。
もし、担当者名が不明な場合は、「〇〇株式会社 採用ご担当者様」のように記載します。
本文の構成時候の挨拶
内定辞退の旨を伝える
内定辞退の理由
感謝の気持ちを伝える
結びの言葉
署名
メールの内容で抑えるべきポイント

時候の挨拶

時候の挨拶は、季節感を感じさせる言葉を選びましょう。

ただし、「暑さ寒さも彼岸まで」や「酷暑の候」など、使い古された表現やネガティブな印象を与える言葉は避けましょう

また、ビジネスシーンでは、簡潔でわかりやすい表現を心がけることが重要です。

  • 春:「陽春の候」「桜の開花が待ち遠しい季節となりました」
  • 夏:「青葉がまぶしい季節となりました」「夏至を迎え、暑さも本格的になってまいりました」
  • 秋:「実りの秋を迎えました」「天高く馬肥ゆる秋とはまさにこのことですね」
  • 冬:「年の瀬も迫り、何かとご多忙のことと存じます」「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか」

内定辞退の旨を伝える

最初に、内定辞退の意思を明確に伝えましょう。

「この度は、貴社から内定を賜り、誠にありがとうございました。大変光栄に存じますが、熟慮した結果、今回は貴社からの内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。」のように、お詫びの言葉を添えて丁重に伝えます。

内定辞退の理由

内定辞退の理由は、簡潔に、かつ具体的に伝えましょう。

嘘や言い訳は避け、正直な気持ちを伝えることが大切です。

ただし、企業の批判や他の企業と比較するような表現は避けましょう。

感謝の気持ちを伝える

選考に時間を割いていただいたことに対する感謝の気持ちを伝えます

「選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。貴社で働くことを大変楽しみにしておりましたが、このような結果となり、大変申し訳ございません。」のように、感謝の気持ちを具体的に伝えるようにしましょう。

結びの言葉

「まずは、書面にて失礼いたします。」のように、結びの言葉を添えましょう。

署名

氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記しましょう。

企業からの連絡先が携帯電話のメールアドレスの場合は、パソコンからのメールを受信できるように設定しておきましょう。

まとめ

「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」は、内定辞退のメールでは場合によっては失礼、もしくは嫌味に捉えられてしまう可能性があります。

そのため、使用を避けて、感謝の気持ちや相手への気遣いを込めた文章で締めくくるようにしましょう。

簡潔で丁寧な文章を心がけ、誠意を伝えてください。

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