【例文あり】転職内定後の給与交渉でも低い!そんな時の辞退メールの書き方とは?


「転職内定後の給与提示が低い…どうしよう…」
そんな悩みを持つあなたへ。
本記事では、給与が低いと感じた時の対処法から、辞退を決断した場合のメールの書き方まで、例文を交えて詳しく解説します。
転職活動がうまくいくよう、丁寧にお伝えいたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
転職内定後に給与が低いと分かった時の対処法

転職活動において、内定後に給与額に不満を感じるケースは少なくありません。
希望条件と異なっていたり、市場価値と比較して低いと感じたりするなど理由は様々でしょう。
しかし、安易に結論を出すのではなく、まずは冷静に状況を整理し、適切な対応を検討することが重要です。
給与が低いと感じる理由を明確にする
給与への不満を感じる理由を具体的に書き出してみましょう。
漠然とした不安ではなく、客観的な理由を明確にすることが重要です。
- 提示された金額が、求人票に記載されていた給与レンジの下限を下回っている
- 転職エージェントから聞いていた想定年収よりも低い
- 前職の給与と比較して、仕事内容や責任の重さに見合っていない
- 転職サイトや求人媒体で、同様の経験・スキルを持つ人の平均年収を下回っている
これらの理由を明確にすることで、本当に給与が低いのか、それとも自身の希望条件が非現実的だったのかを客観的に判断することができます。

また、給与交渉を行う際にも、具体的な根拠を基に交渉を進めることができます。
本当に辞退すべきか検討する
給与が低いと感じた場合、すぐに辞退を検討するのではなく、本当に辞退すべきかどうかを慎重に検討する必要があります。
給与以外の条件や転職活動の状況、転職理由などを総合的に判断することが大切です。
転職活動の状況
転職活動の状況は、辞退を検討する上で重要な要素です。
例えば、他に選考が進んでいる企業がある場合は、そちらの選考状況を踏まえて判断する必要があります。
もし、他に内定を得ている企業があれば、給与だけでなく、仕事内容や企業文化なども比較検討し、どちらの企業がより自身にとって魅力的であるかを判断する必要があります。
- 他に選考が進んでいる企業があるか
- 転職活動にどれくらいの期間を要しているか
- すぐに転職する必要性があるのか
転職理由との兼ね合い
転職理由と給与のバランスも重要な検討材料です。
もし、ワークライフバランスを重視して転職活動をしている場合、給与が多少低くても、残業が少なく、プライベートの時間を確保できる企業であれば、納得できる可能性があります。
一方、キャリアアップや収入アップを目的として転職活動をしている場合、給与が低い場合は、転職理由と矛盾が生じてしまう可能性があります。
- 転職理由は何か
- 給与が低いことは、転職理由と矛盾しないか
- 給与以外の条件で、転職理由を満たせる点は無いか

転職理由と給与のバランスを考慮し、自身の価値観と合致する選択をすることが重要です。
それでも辞退する際のメールの書き方

内定承諾後でも、どうしても納得できない理由がある場合は、誠意をもって辞退の意思を伝えましょう。
その際には、以下の点に注意してメールを作成してください。
件名:内定辞退のお知らせ(氏名)
件名は、一目で内容がわかるように簡潔にまとめます。
件名に自分の名前を入れることで、誰からのメールか分かりやすくなるので、必ず入れましょう。
「株式会社〇〇 御中」といった企業名などは省略して問題ありません。
宛名:企業名 担当者名様
宛名は、企業名、部署名、担当者名、役職の順に記載します。
担当者の方と面識があり、普段から「様」以外の敬称で呼ばれている場合は、それに合わせても構いません。
不明な点は、電話で確認するなど、失礼のないようにしましょう。
本文
本文は、お礼、内定辞退の旨、辞退理由、感謝の気持ちの4つの要素を盛り込みます。
特に重要なのは、辞退理由を具体的に伝えることです。
企業側も、なぜ辞退に至ったのかを知りたいと考えています。

ただし、失礼な表現や、企業側の不利益になるような情報は含めないように注意しましょう。
書き出し:お礼と内定辞退の旨を伝える
まずは、内定をいただいたことへのお礼と、辞退の旨を伝えます。
簡潔で分かりやすい文章を心がけましょう。
例文 |
---|
株式会社〇〇 △△様 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 先日は、貴社におかれましては、何かとお忙しい中、面接のお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 また、□□の採用内定のご連絡をいただき、大変嬉しく存じます。 しかしながら、誠に恐縮ではございますが、熟慮した結果、貴社からの内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 |
本文:辞退理由を簡潔かつ具体的に伝える
辞退理由は、簡潔かつ具体的に伝えましょう。
企業側が納得できる理由であることが重要です。
嘘や言い訳は、後々トラブルになる可能性があるので避けましょう。
例文 |
---|
当初より希望していた勤務地と条件が合致する企業から内定をいただき、そちらで就業することといたしました。 大変魅力的なオファーをいただきましたが、今回はこのようなご報告となり大変恐縮です。 |

もし、他社の内定を受諾した場合でも、「より条件が合致した企業から内定をいただいたため」など、オブラートに包んだ表現を心がけましょう。
結び:感謝の気持ちを伝える
最後に、感謝の気持ちを伝えて締めくくります。
企業の今後の発展を祈る言葉を入れると、より丁寧な印象になります。
署名は、自分の氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記載しましょう。
例文 |
---|
貴重な機会を頂戴しましたこと、重ねて御礼申し上げます。 貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具 氏名 住所 電話番号 メールアドレス |
内定辞退メールを送る際の注意点
内定辞退のメールを送る際には、以下の点に注意しましょう。
- 返信は営業時間内に送る
営業時間外にメールを送信すると、企業側に迷惑をかけてしまう可能性があります。
必ず営業時間内に送信しましょう。 - 電話連絡は必須ではない
基本的には、メールでの連絡で問題ありません。
ただし、企業側から電話連絡を求められた場合は、丁寧に対応しましょう。 - 誠実で丁寧な言葉遣いを心がける
ビジネスメールとして失礼のないよう、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
絵文字や顔文字は使用しないようにしましょう。
内定辞退メールを送る際の注意点

内定辞退のメールを送る際には、社会人としてのマナーを守って丁寧な対応を心がけましょう。
ここでは、具体的な注意点を3つ解説します。
返信は営業時間内に送る
ビジネスメールは、勤務時間中に送るのが基本です。
企業側も、就業時間外に業務連絡を確認することは少ないと考えられるため、内定辞退のメールを送信する際は、相手の営業時間内に送信するようにしましょう。
目安としては、午前9時から午後5時の間が一般的です。

もし、営業時間外にメールを送信する場合は、「営業時間外に失礼いたします。」などの一言を添えると良いでしょう。
電話連絡は必須ではない
内定辞退は、電話連絡が必須だと考える人もいるかもしれません。
しかし、近年では、メールでの連絡も一般的に行われているため、電話連絡が必須ではないと言えるでしょう。
ただし、電話連絡よりもメール連絡を推奨している企業もありますので、企業の指示に従うか、過去のやり取りを踏まえて自分で判断するようにしましょう。

ただし、メールで連絡する場合は、電話連絡以上に丁寧な言葉遣いを心がけるようにしましょう。
誠実で丁寧な言葉遣いを心がける
内定辞退のメールを送る際には、誠実で丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
たとえ、企業側に非がない場合でも、内定を辞退することは相手に迷惑をかける行為であるという点は理解しておく必要があります。
お詫びの気持ちを伝えた上で、辞退の理由を簡潔に伝えるようにしましょう。
また、企業の採用担当者には、今後もお世話になる可能性があるため、失礼な言動は避け、あくまでも丁寧に接するように心がけましょう。
失礼な言葉遣い | 丁寧な言葉遣い |
---|---|
了解しました | 承知いたしました |
御社 | 貴社 |
~です。~ます。 | ~でございます。~ます。 |
上記はあくまで一例のため、状況に応じて使い分けるようにしましょう。

内定辞退のメールを送る際には、失礼な言動は避け、あくまでも丁寧に接するように心がけましょう。
内定辞退メール例文
条件が折り合わなかった場合
株式会社〇〇人事部 〇〇様
拝啓
株式会社〇〇の〇〇です。
先日は、〇〇の最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接を通して、貴社の事業内容や社風に魅力を感じ、ぜひ貴社で貢献したいという思いを強くいたしました。
しかしながら、大変恐縮ではございますが、提示いただいた条件面について、熟考を重ねた結果、現状の私自身の希望と合致しない部分があり、誠に恐縮ではございますが、今回は貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。
貴重な時間を割いて面接していただいたにもかかわらず、このような結果となり、大変申し訳ございません。 貴社の益々のご発展を心よりお願い申し上げます。
敬具
(署名)
〇〇 〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
他に転職先が決まった場合
株式会社〇〇人事部 〇〇様
拝啓
株式会社〇〇の〇〇です。
先日は、〇〇の最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接を通して、貴社の事業内容、社風、そして社員の方々の温かさに触れ、大変魅力を感じておりました。
しかしながら、大変恐縮ではございますが、並行して選考を受けておりました他社から内定をいただき、そちらで入社させていただくこととなりましたため、誠に恐縮ではございますが、今回は貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。
このようなご報告となり、大変申し訳ございません。 貴社には、選考の機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 心よりお礼申し上げますとともに、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
(署名)
〇〇 〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
希望職種と異なっていた場合
株式会社〇〇人事部 〇〇様
拝啓
株式会社〇〇の〇〇です。
先日は、〇〇の最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接では、貴社の事業内容や社風について詳しくお伺いすることができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
しかしながら、大変恐縮ではございますが、当初希望していた職種とは異なるポジションでの内定となったため、熟考を重ねた結果、今回は大変恐縮ではございますが、貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。
貴重な時間を割いて面接していただいたにもかかわらず、このような結果となり、大変申し訳ございません。 貴社の益々のご発展を心よりお願い申し上げます。
敬具
(署名)
〇〇 〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
入社時期が合わなかった場合
株式会社〇〇人事部 〇〇様
拝啓
株式会社〇〇の〇〇です。
先日は、〇〇の最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接を通して、貴社の事業内容や社風、そして社員の方々の仕事に対する熱意に共感し、ぜひ貴社の一員として貢献したいという強い思いを抱きました。
しかしながら、大変恐縮ではございますが、提示いただいた入社時期について、個人的な事情により、調整が難しい状況となってしまいました。 つきましては、誠に恐縮ではございますが、今回は貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。
貴重な時間を割いて面接していただいたにもかかわらず、このような結果となり、大変申し訳ございません。 貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
(署名)
〇〇 〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
一身上の都合の場合
株式会社〇〇人事部 〇〇様
拝啓
株式会社〇〇の〇〇です。
先日は、〇〇の最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接では、貴社の事業内容や社風について、大変興味深くお伺いいたしました。
しかしながら、大変恐縮ではございますが、一身上の都合により、誠に恐縮ではございますが、今回は貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。
このようなご報告となり、大変申し訳ございません。 貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
(署名)
〇〇 〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
まとめ
今回は、転職内定後の給与が低い場合の辞退メールの書き方について解説しました。
給与面で納得できない場合は、辞退することも選択肢の一つです。
しかし、辞退理由は企業側に失礼な印象を与えないように、簡潔かつ具体的に伝えることが重要です。

誠意ある対応を心がけましょう。